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【No.36】命の樹、モリンガ 

*・――――――――――;・*・――――*・**―・*・*∵――――――――――――――――――*∵

l BenzoのWeb通信 ――・*・∵

l がじゅまる通信

l【本日のおしながき:命の樹、モリンガ】

l                                             Vol.36

*∵―――――――――――――――――――――*2011年4月26日発行*∵――――――――*∵

皆さんこんにちは。最近、活動が本格化し始めて、色々とアイデアがぽんぽん浮かんできます。

とっても嬉しいことですが、アイデアは浮かんできてもなかなか実行できず。

それでも、試行錯誤を楽しみながら毎日楽しく活動しています。

そんな最近のBenzoの姿を見てか、ケニア人の同僚の先生が

「Tomohiro、あなたに紹介したい女性がいるのよ~。会ってみない~?」

と、お見合いを持ちかけてくれました。

最初は冗談だと思って、話半分で同調していたら、どうやら同僚は本気の様子。

「もう、結婚適齢期なんだからさっさと結婚しちゃいなさいよ。」と本気でした。

いやいや、Benzoはそんな気はまったくないよと、最後は丁重にお断りしましたが。

あとから他の同僚から聞いた話によると、どうやら彼女の娘さんが花婿募集中だそうで。

女性協力隊員が現地の人に求婚される話しはよく聴きますが、

今回のようなケースはよくあることなのかなぁ??




●´ω`●´ω`●´ω`●´ω`●´ω`●´ω`●´ω`●


          命の樹、モリンガ


●´ω`●´ω`●´ω`●´ω`●´ω`●´ω`●´ω`●

さて、先輩隊員任地訪問第2弾。

今回訪問した先輩は、ケニア西部でエイズ対策隊員として活動しておられます。

今回訪問してきたのは、ケニア第3の都市キスムからマタツで2時間ほど行ったところにある

ボンドという小さな町にある県立のとある病院。

ボンドの町


県立病院


ここの病院で先輩はエイズ対策隊員として、日々、精力的な活動をしています。

先輩隊員の活動は健康管理、栄養指導といったもので、

現場最前線で働くナースと一緒に活動しています。

先輩隊員は、この1年3ヶ月の活動の中で、ケニアの現地にあるもので栄養価の高いものを探し出し、

それを栄養指導の一環に取り入れて活動してきました。

エイズをはじめとする感染症やその他もろもろの病気を治したり、

悪化させないためには、きちんとした栄養管理が必要なのです。

徹底した栄養管理は、人間の細菌や病気に対する抵抗力を高めてくれます。

患者さんに対してそうした状況を少しでも整えるために、

先輩隊員が探し出してきた植物がモリンガ。

モリンガの苗


モリンガは東アフリカやインドなどの熱帯から亜熱帯地域に生息する植物で、

その種や葉はとても栄養価が高いとされていて、生命の木とも呼ばれています。

ケニアには日本のような健康保険制度がないので、

低所得者の人たちはなかなか継続して薬を飲むことができなかったり、

定期的に病院に通うことができなかったりします。

そんな人たちが、少しでも安定した栄養がとれるようにと、

先輩隊員は、入院中の患者さんたちにモリンガを使った食事指導をしたり、

モリンガの苗を育て、退院していく患者さんたちに配ったりと、

医療従事者の視点をさらに超えて、ケニアの状況に即した活動をしています。

彼の活動を見ていて、アフガニスタンで活動するペシャワール会の中村哲医師を思い出しました。

これまでに3人の先輩隊員の任地を訪問してきましたが、

どの先輩も、日本で得た経験や知識をケニアの状況に合わせた形で活動している姿が印象的でした。

Benzoも、ケニアの状況に合わせた活動をしながら残りの期間を過ごせたらいいなと思いました。





ところで・・・

例えば、誰かにこんな質問をされたとします。

人の生死について詳しく説明してください。

君たちは、この質問に対してしっかりと答えられるでしょうか。

Benzoは、何年もこのことについて考えてきました。

けれども、未だにその答えは出てきません。

いやたぶん、一生答えは出てこないし、しっかりと説明だってできないと思います。

よく、日本の学校では「命を大切にしよう。」と教えてくれますね。

そのこと自体は、とても大切なことで他の何にも変えがたいことでしょう。

けれども、日本にいると生死について身近に考えることもできないし、

ましてや、体験することもできません。

きみは日本で1年間に何度くらい生命の誕生に出会うことがありますか?

きみは日本で1年に何度くらい生命の終わる瞬間に立ち会うことがありますか?

おそらく、多くて1回ぐらいではないでしょうか。

でも、世界には年に何度も人の生死に立ち会わなければならない人たちがいます。

毎日のように赤ちゃんが生まれては、毎日のように子どもや大人が亡くなっていく場所が

世界中の色々な場所に沢山あるのです。

日本の普通が普通じゃない場所がたくさんあるのです。

今回、先輩隊員の配属先の病院で、そのことを痛感しました。

先輩退院の病院には約2日間訪問しました。

初日、病院を訪問すると嬉しいニュースがありました。

双子の赤ちゃんが生まれたばかりでした。

生まれて本当に間もない赤ちゃんをBenzoは、自分の人生で初めて見ました。

ただ、彼らは生まれながらにして、すぐに超えなければならないハードルがありました。

Benzoは妊娠や出産のことについてはあまり詳しくありませんが、

ケニア人は双子の場合、未熟児で生まれるケースがほとんどだそうです。

彼らもまた、未熟児でした。

それでも、彼らはケニアの環境の中でたくましく生きていかねばなりません。

彼らは人工保育器の中で頑張っていました。

いつ停電し、器械が止まってしまうかも知れない、

そういう状況の中で、彼らは命を燃やしていました。

翌日、病院に行くと、先輩隊員から「昨日生まれた双子の一人が亡くなったよ」と一言。

病室に行くと、彼女はベッドの上にタオルを巻かれて横たえられていました。

表情は安らかで、まだ生きているんじゃないのか、

寝ているだけなんじゃないのかと思うほどでした。

もう一人の子は、人工保育器の中でまだ命を燃やしていました。

頑張れという言葉があまり好きではないBenzoですが、

思わず、「頑張れ」と彼につぶやいていました。

IMG_2151.jpg


けれども、その想いは届かず、自分たちが先輩の任地を離れたその日の午後、

彼は亡くなりました。





病院には、その他の患者さんも入院しています。

小児病棟には、背中に大きな傷を負った少年が入院していました。

病室に入ると、彼はうつぶせに寝かされた状態で

言葉では言い表せないような物悲しい声で泣いていました。

聞けば、お父さんにパンガで背中を切りつけられたとのことでした。

パンガとは、草刈をするときに使用する下の写真のような大きな刃物のことです。

右側のやつがパンガ


たぶん、君たちの多くはこう考えることでしょう。

「なんてひどいお父さんなんだ!子どもがかわいそうだ!」

そう考えるのは間違っていないし、普通のことだと思います。

でも、みんなにはもう少し踏み込んで考えてもらいたいと思うのです。

「この子のお父さんをここまで追い込んでしまった原因はなんなのか。」と。

全ての物事には、原因があり結果があります。

もしかしたら、この家庭はお母さんがいなかったかもしれない。

もしかしたら、このお父さんは毎日仕事を探し回っていたけれども

仕事が全く見つからなかったのかもしれない。

もしかしたら、とても理不尽な理由で家族が家を追い出されてしまったのかもしれない。

原因は分かりません。彼のお父さんと話しをしたわけではないので。

けれども、Benzoが推測したようなことはケニアではよくある普通のことです。

きっと何か病むに病まれない理由があったはず。

貧困は、人の心を恐ろしいほどに蝕んでいきます。

途上国におけるチャイルド・アビューズ(児童虐待)は、

先進国のそれとはまた別のバックグラウンドがあるようです。

Benzoは彼に笑いかけてあげることしかできませんでした。

そんなふうに彼の前で立ち尽くすBenzoの横にいた先輩隊員。

彼は自分の鞄から飴玉を取り出して、その皮をむき、

そっと彼の口に入れてあげていました。



病院にはもう一人、印象的な少年がいました。

マラリアにかかって、路上で倒れていたところを病院に保護された孤児。

親に捨てられ、行く当てもなく、さまよいながら路上で生活してきた彼。

けれども、路上での生活が彼にマラリアを患わせました。

マラリアにかかったのが不幸中の幸いだったのか、

彼は病院に保護され、今は病院で親が迎えに来るのを毎日待っています。

IMG_2144.jpg


先輩隊員の話では、もし彼の親が迎えに来れば、

彼は学校にも通うことができるようになるとのことでした。

けれども、親は一度病院に彼に会いにきましたが、彼を連れては帰りませんでした。

なぜ、彼の親は彼を連れて帰らなかったのでしょうか・・・。

いや、なぜ彼を連れて帰れなかったのでしょうか・・・。

物事の全てには、原因があり、結果があります。

日本の常識では考えられないような状況。

そんな状況が、世界のあちこちに渦巻いています。

みんなにもそんな世界を感じて欲しいなとBenzoは心の底から思っています。






話は変わりますが、みんなは「ホテル・ルワンダ」という映画を見たことがありますか?

この映画は2007年に製作されたもので、

今から約20年前に起こったルワンダの内戦を描いた映画なのですが、

その映画のワンシーンに忘れられない台詞があります。

とある新聞記者の言った台詞です。




どれだけ自分たちが一生懸命状況を伝えても、

テレビの向こうの視聴者は『あら大変ね』といって、

何事もなかったかのようにその出来事をすぐ忘れてしまう。





たぶん、この学級通信を読んでいるみんなの多くも、そうなってしまうかもしれない。

でも、知るだけでなく、実際に経験して欲しいと思うのがBenzoの本音です。

いつか大人になったら、今、学校で勉強していることを確かめるために、世界に飛び出してみてください。

そこでは多くのことに対して答えが出ないかもしれないけれども、

見て、触って、感じることがとても大切。

世界には、君の知らないことがまだまだたくさんあります。

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Posted on 2011/04/26 Tue. 15:08 [edit]

category: 国際理解

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