09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 11

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted on --/--/-- --. --:-- [edit]

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --

--

【No.81】ジェーン・ワンジル・ジェンガ 

昨年末にKESTES奨学生候補者の話を記事にしたのを覚えているでしょうか?

この記事を書いたあとの12月19日、

彼女はKESTES奨学生としてKESTESに迎え入れられました。

この奨学生を担当するのは、女性隊員と自分の2人です。

今日は、その奨学生についてお話をしてみたいと思います。

彼女の名前は、ジェーン・ワンジル・ジェンガ。

ナイロビから車で3時間ほど行ったカラティナという地域にある

カラティナガールズハイスクールに通う18歳の女の子です。

以前にも書きましたが、彼女はナイロビのマダレスラムという場所に住んでいます。

とはいっても、ケニアの高校は全寮制の高校がごく一般的なので、

学期中はカラティナの学校で生活しています。

彼女は幼い頃からスラムで生活をし、

スラムならではのさまざまな出来事(良いことも悪いことも)を見て育ってきました。

少し話がそれますが、僕が活動するナイロビ近郊の更生学校には、

スラムからやってきたストリートチルドレンの子どもたちが生活しています。

多くの子どもたちは、貧しいため教育を受けられず、

家族や親との関係がうまくいかなかったりなどといったさまざまな理由で、

「人となり」を教えてもらえずに、

心の成長をさせてもらえなかった子どもたちがほとんどです。

そんなスラム出身の子どものイメージが付きまとってきたこの1年3ヶ月。

そんなときに出会ったのが、ジェーンでした。

彼女は、いつでもひたむきに勉強に励み、

学費の不安と闘いながらも、常に学年で1位、2位の成績を収めてきました。

はじめてあったときの印象は、とても物静かな女の子。

年頃の女の子と言うこともあり、

男である僕とは恥ずかしくて話ができない感じでした。

そんな彼女に僕は質問をしました。

「What do you want to be in your future?(将来何になりたい?)」

すると彼女はこう答えてくれました。

「I want to be a doctor.(私はお医者さんになりたい。)」

「Why?(何で?)」

けれども僕がこんな風に質問をしたところ、彼女は、

「・・・。」と笑みを浮かべながら沈黙を貫きました。

初対面であまり突っ込んで聞くのも可哀想だと思い、

その場は流しましたが、KESTESの奨学生に受理されるためには、

彼女の目標を知り、その目標をどのように達成していくかを聞く必要があります。

KESTESの申込用紙にも、奨学生本人が自分が考えている人生における目標について

具体的に作文にして書く項目があります。

ということで、ジェーンに作文を書いてもらいました。

なぜ、医者になりたいのか、そのために今何を頑張っているのか。

そのことについて書くように彼女に伝えると、

彼女は5分程度でA4の用紙2枚分にその想いを書き記してくれました。

後日、作文をKESTES委員に閲覧してもらうために日本語訳をしていて、

思わず感動して涙が出てしまいました。

そこに書かれていたジェーンの想いは以下のようなものでした。

「医者になって、スラムで苦しんでいる人々を助けたい。」

恥ずかしい話、僕は彼女の2倍近く生きていますが、

ここまで素直に人のことを思えません。

ただただ純粋に人のことを思いながら

お医者さんになる準備と努力を毎日重ねているジェーン。

その努力を周囲には話さずに内に秘めている彼女。

そんな彼女の不言実行振りに、大きく心を打たれました。

そんなわずか18歳のジェーンを素直に尊敬します。

残り9ヶ月、KESTES委員として、彼女の担当者として、

共に成長を遂げていきたいと思います。

最後に・・・

ジェーンがKESTESに提出した作文を添付して終わりたいと思います。




【私の夢】

みなさんこんにちは。

私は、ナイロビの特殊地域であるマダレスラム出身の誠実なケニア人です。

私は1993年9月1日に生まれ、まだマダレスラムで暮らしています。

スラムで暮らしていたために、

私の母と父は高校に通い続けることができませんでした。

私は3人兄弟の一番上として生まれました。

現在、私の父は日雇い労働者で、私の母は仕事がありません。

私の大きな夢は、医者になることです。

私が病で苦しむ人たちを助けたいと強く思うようになったのは、

長い間スラムでの生活を経験してきたからです。

私は、セント・テレサズ・ガールズプライマリー時代から、

常に好成績を収めてきました。また、*KCPEで375点を獲得するとともに、

*MOCKでは416点を獲得しました。

しかし、スラムで生活しながらこのように私が頑張ることができたのは、

私が欠かさずに聖書を読み、全能の神を常に忘れなかったからです。

私は学期ごとの勉強に集中しているので、

学校では優秀な成績を収めることができています。

どうか私を信じて下さい。

私は、自分でも全く思いもしていなかった強い信頼をまわりから得たので、

カラティナガールズハイスクールに行くことができたのだと思っています。

1年生から3年生の私の学費は、国会議員の奨学金で支払われました。

多くの奨学生がこの奨学金を争奪し合っていたので、

ときどきその支払額が少ないことがありました。

このような苦しいときでも、私は自分の夢を叶えるために、

神様に祈りながら、いつも以上に熱心に勉強に取り組んできました。

私はこの夢を叶えるために、夜の間、教室に残って予習をしているので、

少なくとも先生よりも前にシラバスを終えてしまうかもしれません。

こうしたことが、私の授業での理解や記憶力の向上にも役立っています。

私の2012年の成績に対する大きな目標は以下のようです。


数学:A 地理学:A 生物学:A
英語:A 聖書:A 化学:A
スワヒリ語:B+ ビジネス学:A


この目標は、いつも私のノートに書いています。

そして、この目標を達成するのはそんなに難しくないと信じています。

また、私がなぜスラムに住んでいるのか、

神様はその意義をよく知ってくださっているのだと、私は信じています。

だから私は、医者になってスラムに住む人々を助けるための努力をします。

そして私を信じ、私の学費を支払ってくださるKESTESのみなさまに、

私は心から感謝します。

私は、創造力と野心があり、学校ではまわりの模範となっています。

そして、私が目標を達成することをKESTESのみなさまに約束します。

どうもありがとうございました。

神のご加護がありますように。

ジェーン・ワンジル・ジェンガ

KESTESホームページはこちらをクリック



*KCPE・・・ケニアの高校に入るための全国統一試験。
*MOCK・・・ケニアの大学入試の模擬試験。毎年2学期に各学年で実施される。
スポンサーサイト

Posted on 2012/01/05 Thu. 18:31 [edit]

category: KESTES

TB: 0    CM: 0

05

コメント

Comment
list

コメントの投稿

Secret

Comment
form

トラックバック

トラックバックURL
→http://miminibenzo.blog69.fc2.com/tb.php/100-f0d2c655
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Trackback
list

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。